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母からの葉書白露の朝のこと 9月7日(土)
本当の母は同居しているので、母から葉書が届くことはない。いや、一緒に暮らしているからといって、葉書を出していけないわけではないので、届くこともあるかもしれない。でも、届いたとしたら何を伝えるためのものだろう。考えていたらちょっと怖くなってしまった。
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昔、穂村弘さんがスワンボートに乗った写真を見たことがある。新聞のインタビュー記事だったか、多分井の頭公園の池で、笑うでも怒るでもなく真摯にボートを漕いでいる穂村さんが素敵だった。あの何も考えていないようなスワンボートと対峙して互角に勝負できるのは穂村さんしかいないと思った。その記...
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二十二の碧は、ちょうど倍年上の笹原サンとつきあっている。笹原サンは碧の父の友人で、父を亡くした碧の面倒をいろいろみてくれた。おくさんもこどももいるけれど、笹原サンの無邪気で人のよい性格ににひかれて、いつまでもいっしょにいたいと思い、笹原サンも同じ思いを抱くのだが…… 午後にあう...
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《子規の彼方にー脱「月並」》と題されたシンポジウムで、「今日的に見て、月並俳句と思われる二句」という設問に自句を挙げた宇多さんは、自己反省の理由を述べつつ、月並俳句もけっして悪いものではないと続けます。 「俳句を愛好する人たちの中に、月並が一つの層をなしてあることは頼もしい...
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