2024年8月17日土曜日

「ああいうものに平気で乗るセンスとずっと戦ってきたのよね」  須賀敦子

朝日新聞の書評委員会の終了後、エレベーターで関川夏央が聞いた一言。地下階には、委員を送るハイヤーが待機していたが、二人は利用せず、一階で降りたという。「あの黒塗りって、イヤね」といった須賀は、黒塗りに象徴される「ああいうものの」何をイヤといったのだろう。「(須賀は)エラそうな態度をとるものを嫌った。
『文學界 2018年11月号』より

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母からの葉書白露の朝のこと 9月7日(土)

本当の母は同居しているので、母から葉書が届くことはない。いや、一緒に暮らしているからといって、葉書を出していけないわけではないので、届くこともあるかもしれない。でも、届いたとしたら何を伝えるためのものだろう。考えていたらちょっと怖くなってしまった。