石叩き、かわいいですよね。出会うたびに喜びに満ちているように思えます。
2024年8月31日土曜日
2024年8月30日金曜日
2024年8月29日木曜日
サルビアや離職の午後を赤々と 8月29日(木)
退職する日の午後を想像してみました。在籍している会社では辞令の手交が朝なので、寄り道をしなければ、午後早めの時間に帰宅することとなります。皆が仕事に勤しむ午後、一人庭のサルビアを眺めているのです。この後何をするのか決まっていることはないけれど。気持ちは逸っているのでしょう。
2024年8月28日水曜日
朝霧や北へウルトラ警備隊 8月28日(水)
子どもの頃、テレビのウルトラマンシリーズに熱中しました。特に好きだったのはウルトラセブンです。単なる勧善懲悪に終始せず、視聴者の固定観念に本当にそうなのかと問いかけるようなメッセージが込められた回も多く、何を問いかけられているのかもわからないまま、その複雑な物語に何かを感じていることが誇らしく、ちょっと大人になったような気になっていました。とはいえ子どもですから、セブンと怪獣や宇宙人との戦いも夢中になってみました。セブンの造形は先代のウルトラマンよりも洗練されていると感じましたし、宇宙人たちのフォルムも本当に未来の世界から現れたと思えるほど魅力的でした。そんな、好き好き好きの世界でい一番惹かれたのは、ウルトラ警備隊の基地が戦闘機でした。特に偽装した山間の森の中から、ウルトラホーク一号が出発するシーンには魅了されました。使命感をおびた隊員たちの表情を見ては、自分も警備隊の隊員になりたいと思ったものです。
2024年8月27日火曜日
2024年8月26日月曜日
新涼のはがき感謝の二文字のみ 8月26日(月)
そんな葉書が来たら素敵かもと想像するも、感謝されるようなことはしていないので、もらうことはないでしょうね。自分で出してみたらとも思う。お世話になった人はたくさんいるのだからね。でも、二文字だけだと恥ずかしくて、あれこれ書いてしまいそうです。新涼の爽やかさがボクにはないんだなあ。
2024年8月24日土曜日
2024年8月23日金曜日
2024年8月22日木曜日
2024年8月21日水曜日
2024年8月20日火曜日
八月の雲の行方を追ふ仕事 8月20日(火)
毎日空を見上げるたびに雲の形の美しさにびっくりしています。たまたま出会った雲がなんでこんなに美しいのか。こちらは、スーパーにもやしを買いに行きところなのに、こんな感動的な光景を見させられてどうすればよいのでしょう。しかも、この雲の形はこの時限りのこと。一期一会の出会いなのですね。そう思うと、なにごともその時々を大切にしなければと、昼食のラーメンに入れたもやしを一口一口噛みしめるのでした。
2024年8月19日月曜日
大き雲の下秋風を賜りぬ 8月19日(月)
朝6時頃起きるとたいてい曇り空で、これなら走るのも悪くないと毎回思うのだけど、トーストをかじったり洗濯物を干したりしているうちに、いつの間にか真夏の太陽がギラギラと光り始めている。時計を見ると8時を過ぎたあたりで、そう昨日も一昨日も走るなら7時代にしなきゃと強く思ったはずなのに……
ということで、毎日炎天下のジョギングが続いているのだけど、走っていてありがたいのは、やはり日陰の道と体の火照りを冷ましてくれる風なんですね。少しの心地よさに騙されている気がしないでもないけれど。
2024年8月18日日曜日
大波のやうに白雲秋果捥ぐ 8月18日(日)
台風が過ぎて少しは涼しくなるかと思っていたら、さらに暑さが増している。いつになったら過ごしやすくなるのだろう。でも、こんな雲を見ることができるのもこの天候のおかげなのかも。写真は代々木公園のタイフェスの会場。美味しそうなものを供する屋台がたくさんあったけど、たまたま通りがかったボクは本当に通り過ぎただけだった。こういうときもっと楽しまなくてはいけないと思うけど‥‥
2024年8月17日土曜日
秋暑しスワンボートの無表情 8月17日(土)
昔、穂村弘さんがスワンボートに乗った写真を見たことがある。新聞のインタビュー記事だったか、多分井の頭公園の池で、笑うでも怒るでもなく真摯にボートを漕いでいる穂村さんが素敵だった。あの何も考えていないようなスワンボートと対峙して互角に勝負できるのは穂村さんしかいないと思った。その記事を見て以降、スワンボートはボクにとってとてもとても恐ろしい存在なのです。
久しぶりに紀伊國屋書店新宿本店へ。
吉川宏志『叡電のほとり』 (ふらんす堂)
黒岩徳将『渦』(港の人)
川野芽生『幻象録』(泥文庫)
「ああいうものに平気で乗るセンスとずっと戦ってきたのよね」 須賀敦子
朝日新聞の書評委員会の終了後、エレベーターで関川夏央が聞いた一言。地下階には、委員を送るハイヤーが待機していたが、二人は利用せず、一階で降りたという。「あの黒塗りって、イヤね」といった須賀は、黒塗りに象徴される「ああいうものの」何をイヤといったのだろう。「(須賀は)エラそうな態度をとるものを嫌った。
『文學界 2018年11月号』より
『文學界 2018年11月号』より
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母からの葉書白露の朝のこと 9月7日(土)
本当の母は同居しているので、母から葉書が届くことはない。いや、一緒に暮らしているからといって、葉書を出していけないわけではないので、届くこともあるかもしれない。でも、届いたとしたら何を伝えるためのものだろう。考えていたらちょっと怖くなってしまった。
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昔、穂村弘さんがスワンボートに乗った写真を見たことがある。新聞のインタビュー記事だったか、多分井の頭公園の池で、笑うでも怒るでもなく真摯にボートを漕いでいる穂村さんが素敵だった。あの何も考えていないようなスワンボートと対峙して互角に勝負できるのは穂村さんしかいないと思った。その記...
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二十二の碧は、ちょうど倍年上の笹原サンとつきあっている。笹原サンは碧の父の友人で、父を亡くした碧の面倒をいろいろみてくれた。おくさんもこどももいるけれど、笹原サンの無邪気で人のよい性格ににひかれて、いつまでもいっしょにいたいと思い、笹原サンも同じ思いを抱くのだが…… 午後にあう...
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《子規の彼方にー脱「月並」》と題されたシンポジウムで、「今日的に見て、月並俳句と思われる二句」という設問に自句を挙げた宇多さんは、自己反省の理由を述べつつ、月並俳句もけっして悪いものではないと続けます。 「俳句を愛好する人たちの中に、月並が一つの層をなしてあることは頼もしい...
